秘密のメモ③ 仕草で伝わる声かけ

声かけって、言葉よりも“雰囲気”で伝わることが多いんですよね。

同じ「片づけようね」でも、表情や仕草が変わるだけで、まるで違う意味になります。

たとえば、

・笑顔で軽く手を動かすと、「一緒にやろう」に聞こえる

・眉をひそめて腕を組むと、「早くして」に変わる

・目線を合わせて小さくうなずくと、「見てるよ」「大丈夫」のサインになる

言葉は同じでも、仕草が“空気”を決めているんです。

今日から使える、しぐさのコツ

🟢 目線を合わせる

しゃがんで同じ高さになるだけで、安心感がぐっと増します。

🟢 手のひらを見せる

「待ってね」を伝えたいとき、声で止めるよりも柔らかく届きます。

🟢 うなずきながら聞く

話を最後まで聞くサイン。子どもは“聞いてもらえてる”と感じやすくなります。

🟢 動きをゆっくりにする

焦るときこそ、あえてスローに。落ち着きは“伝染”します。

言葉と仕草を合わせてみよう

「いいね」と言いながら笑顔で親指を立てる。

「大丈夫」と言いながら肩に手を置く。

「やってみようか」と言いながら、自分も少し動いてみせる。

声と仕草が重なると、子どもの反応が一段と変わります。

うまく言葉が出てこないときは、まず“動き”から始めてもOKです。

仕草がつくる、やわらかな関係

声かけって、言葉だけのことじゃない。

ちょっとした動きや表情にも、ちゃんとメッセージが宿っています。

今日の現場で、ひとつだけ“仕草で伝える”を意識してみてください。

きっと、いつもよりやわらかいやりとりが生まれるはずです。


コラムについて

日々の活動の中で出会った出来事や心に残った一言、小さな気づきを綴っていきます。それぞれの立場にとっての学びやヒントになれば嬉しく思います。

著者プロフィール

こどもサポート はるかぜ 代表 
保護者や子どもたちと日々向き合いながら、運営や経営の立場からも支援のあり方を考えてきました。これまで、人に話すのもためらうような失敗もあれば、思わず飛び上がるような成功も経験してきました。
そうしたリアルな瞬間や運営の中で見えてくる課題を、できるだけ等身大の言葉でお届けしていきます。
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