遊び心が場を動かす

支援や教育の場では、「まじめに」「きちんと」が大切にされます。 もちろんそれは前提なのですが、どんなに準備を整えても、思うように場が動かないことがあります。 そんなとき、意外にも空気を変えてくれるのは“ほんの少しの遊び心 […]

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整えすぎない工夫

環境を整えることの大切さは、支援の基本中の基本です。 道具や動線を分かりやすく整えることで、子どもは安心して活動に入っていけます。 けれど、整えすぎることで“人の関わり”が見えなくなってしまうことがある―― 私は現場の中 […]

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小さな儀式が安心をつくる ― 挨拶や合図の力

「おはよう」「ただいま」「ありがとう」 毎日のように交わす短い言葉。けれど、その一言が子どもたちの中に“安心のリズム”を生んでいるのを感じます。 支援の現場では、特別なプログラムよりも、こうした“当たり前のやりとり”が場 […]

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環境の力 ― 場が子どもを育てる

子どもたちの姿を見ていると、「同じ活動なのに今日はなんだか違うな」と感じることがあります。 やる気が増している日もあれば、なぜか集中が続かない日もある。 その違いは、子どもたち自身のコンディションだけでなく、“場の空気” […]

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比較から自由になる ― 子どもも大人も

子ども同士で過ごす時間の中には、たくさんの“気づき”が隠れています。 できたことを見て「すごいな」と感じたり、「自分もやってみたい」と思ったり。 その一方で、「なんで自分だけできないんだろう」と心が沈むこともあります。 […]

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一緒に笑う力

子どもたちの笑い声が響くとき、場の空気がふっと軽くなる瞬間があります。 誰かが冗談を言ったわけでもないのに、目が合って笑い合う。 その一瞬に、言葉より深いつながりが生まれているように感じます。 同じことで笑える――それは […]

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友だちとだからできること

工作の時間。 最初は手を出さず、じっと様子を見ている子がいました。 大人が「やってみようか?」と声をかけても、「うーん」と小さく首を振るだけ。 その隣で、製作が大好きな子が動き始めました。 ハサミで紙を切る音、テープを引 […]

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やめてみる支援 ― あえて省くから見えてくる子どもの力

支援の理想は「いずれフェードアウトしていくこと」だと思います。 どんどん自分でやれるようになると、自然と物理的なサポートは減っていく。子育てと同じですね。 子どもが自分の力で動けるようになったら、大人は一歩引いて見守る。 […]

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ありがとうの力 ― 感謝がつなぐ関係

「ありがとう」――この言葉は、軽やかにも重やかにも響く、不思議な言葉です。 あいさつのように気軽に。 仲直りの合図に。 出会いやつながりの始まりに。 旅立ちや別れの場面で。 そして人生の最期を締めくくる言葉にも。 こんな […]

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叱ると認めるの間で

「しつけ」と称して体罰や強い言葉が使われ、苦しい思いを抱えてきた子どもたちもいます。 実際に、虐待として保護されるケースの多くは「しつけの一環」と説明されることも少なくありません。 つまり「叱る」と「しつけ」と「虐待」の […]

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