秘密のメモ③仕事で伝わる声かけ ― 言葉の温度

日々の支援でも、仕事の会話でも。

同じ言葉でも「伝わる」ときと「伝わらない」ときがあります。

ちょっとした声かけが、相手の行動を変えることもある。

今日は、そんな言葉の“温度”を少しだけ見つめたいと思います。

「ありがとう」

感謝の言葉。でも、相手が“何をしてくれたか”を具体的に伝えると、もっと届きます。

「助かったよ」「その対応、早くて助かった」――

行動を認める言葉は、次へのモチベーションになります。

「大丈夫?」

優しさから出る言葉ですが、相手によっては「心配されている」と感じることも。

代わりに、「何かできることある?」と聞くと、支え合う対話に変わります。

“寄り添い”は、声のかけ方で伝わり方が変わります。

「いいね」

短くて便利。でも、少しだけ“理由”を添えると印象が変わります。

「そのタイミングで声をかけたの、いいね」

“何が”良かったのかを言葉にすると、承認の精度が上がります。

「お願いします」

日常にあふれる言葉。

言い方次第で、依頼にも丸投げにも聞こえます。

「助かります」「頼りにしてます」と一緒に使うと、信頼が伝わる言葉になります。

「なるほど」

理解のサイン。でも、会話が止まりやすい言葉でもあります。

「なるほど、それって〜という意味?」と少し返すだけで、つながりが続く。

共感よりも“理解の対話”を生む言葉です。

ただし、目上の人にはカジュアル過ぎて注意。

声かけは、ほんの数秒で空気を変える力を持っています。

今日の「ありがとう」や「お願いします」に、少しだけ温度を添えてみませんか。

言葉の使い方が変わると、チームの会話もきっと柔らかくなりますよ。


コラムについて

日々の活動の中で出会った出来事や心に残った一言、小さな気づきを綴っていきます。それぞれの立場にとっての学びやヒントになれば嬉しく思います。

著者プロフィール

こどもサポート はるかぜ 代表 
保護者や子どもたちと日々向き合いながら、運営や経営の立場からも支援のあり方を考えてきました。これまで、人に話すのもためらうような失敗もあれば、思わず飛び上がるような成功も経験してきました。
そうしたリアルな瞬間や運営の中で見えてくる課題を、できるだけ等身大の言葉でお届けしていきます。
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